ベルリンのドッグウォーカーから学んだこと 〜遊び方編〜

2019年9月3日

今日は昨日のブログからの続きです🐇

【遊びについて】

犬との遊びの定番といえばボール遊び。 でも実はこれがストレスの原因になっているとしたら

犬がボール遊びを好きなのは獲物を追いかけ、つかまえるという狩猟本能を満たす事が出来るからです。

ボール遊びも狩猟本能と原理は同じ。

獲物を見つける⇒《興奮》⇒追いかける⇒つかまえる⇒持ってくる

しかし、狩猟は一日に一回程度なのに対してボール遊びは何回も繰り返し行われます。追いかける獲物を発見すると当然犬は興奮状態になります。興奮している時間が長いという事は、常にホルモンが高まってストレスがかかっている状態を作り出しているという事です。

つまりボール遊び及び、その他興奮するようなスポーツや遊び(アジリティ、ディスク等)はストレスにもなり得ます。よって、狩猟本能など一部分だけの本能を引き出しすぎるのはよくありません。

実際に、今まで落ち着いて犬達が枝を投げた途端に一斉に興奮し騒ぎだしました。その状況はあまりいい状態ではないというのが感覚的に伝わりました。

運動不足やストレス解消のためにボール遊びは有効ですが、それがベストな方法ではないということを知っておくだけでも物事の捉え方が変わってくると思います。(日本にいる犬たちは留守番が長すぎるのであまり気にせずとにかく沢山遊んであげたほうがいいと個人的には思います🐕)

踏み込んで考えてみると、犬たちに本当に必要なのは人為的に作り出した遊びによる興奮ではなく人間に干渉されない自由時間なのだという事が分かりました。

では、犬との遊びはどのようなものがいいのでしょうか?

【探し物ゲーム】

嗅覚、脳を使って隠した物を探し出すゲームです。

極力犬を興奮させず、尚且つ、集中力を維持できます。 これがストレスになりにくく、一番健全と思われる遊びとのこと。

最後に印象に残った言葉があります。

「怠惰な生活が一番ストレスをかけない。」

その通りかもしれませんね。

ドイツと日本では犬の見方も扱い方もまるで違っています。

環境の違いも大きいでしょうが、”犬にとってなにが本当の幸せなのか” を飼い主の視点からではなく犬からの目線で考えているように思えます🦁🐯🐻🌳🌳