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しつけ基本編 甘噛みの必要性

仔犬のトレーニング内容でよく相談がくるものとして【甘噛み】があります。

犬 しつけ トレーニング

確かに仔犬の乳歯は鋭く尖っているので、手にじゃれてこられるとかなり痛いです。

しかし、仔犬にとって噛むという行為は、人の赤ちゃんが物を手に取るくらいに自然なことです。

甘噛みを放っておくと「成犬になってから本気咬みをするようになる」とよく言われています。

しかし、正常な仔犬であれば周りにあるものは何でも噛みます、そしてそれが本気咬みにつながるということはほとんどありません。

重要なことは、仔犬が噛んだらすぐにクレートに入れることではなく、無視をすることでもなく、噛むものを一切置かないことでもありません。

何より必要なのは、むしろ思う存分噛ませることです。犬はにおいを嗅ぎ、くわえたり、振り回したりして自分の周りにあるものがどのような物なのかを判断します。将来賢くなるために色々研究しているんです。

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犬同士のじゃれあいではひたすら仲間の首回りや耳、手、足を噛み合います。

色々な大きさや年齢の犬との遊びを経験するほどに、遊び方はどんどんうまくなります。

噛み、噛まれる経験をしなければ噛む強さの加減をすることができない犬になってしまいます。

特にラブラドールやゴールデンレトリバーは固いものを噛んだり、物を咥えたりするのが大好きです。レトリーバー(Retriever)は物を回収するという意味です。元は狩猟した獲物をくわえて戻ってくる仕事をしていましたから、好きというよりも本能的についやってしまうレベルの行動です。

犬たちにとって噛むことは大きなストレス解消になります。

1番良いのは仔犬のうちに犬同士でフリーにさせてたっぷり遊ばせることです。ただ、今の成犬たちは仔犬と遊ぶのが下手で、上手な噛み方を教えてあげられる子は少ないと感じます。できればパピーパーティなどで同じくらいの月齢の仔犬たちと一緒に遊べる時間を作ってあげましょう。

お家では仔犬のために噛んで遊べるような物をたくさん用意してあげてください。

木の棒、ゴム、ぬいぐるみ、タオル、色々な素材大きさのものを揃えてあげましょう。

初めてのおもちゃはたまごちゃんがオススメ 😆 夢中になる犬たち続出の定番商品です。大型の仔犬ちゃんにオススメなのはコングです。とてもしっかり作られているのでなかなか壊れず、長く遊べます。中におやつも入れることができます。

おもちゃではないですが、あまり積極的におもちゃを噛まない仔犬にはグリニーズをあげましょう。固いものをしっかり噛むことで歯が強くなり、歯石予防にもなります。毎日歯を使う習慣をつけてあげてください。

本能的な欲求を押さえつけると犬にとってストレスとなり逆に咬みつく犬になります、たくさん遊ばせて伸び伸び育てましょう ❤️

6ヶ月を過ぎてからわざと手を狙って噛んでくるようになったらきっちり『イケナイ!』ということを教えてあげましょう。それまでは甘噛みをそれほど気にする必要はありません。

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