いい子犬の見分け方

ポメラニアンやプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、それぞれ犬種ごとに見た目は違いますが、賢くて健康な仔犬に共通する特徴をご紹介します。

・手で持ったときに見た目よりもズシッと重みがある

・身が詰まっている感じ

・両目の距離が離れていない、鼻と目を結ぶと綺麗な3角形

・目に輝きがある

・マズルが長くない

・毛量が多い

・姿勢、立ち姿がしっかりしている

・頭、体、足の長さのバランスが良い

・胴や足が長くない

・毛色も大事な判断材料となります

抽象的ですが、一体【良い犬】とはなんでしょう?

犬の値段の差はどこで生まれるのでしょうか。

同じ【プードル】でもホームセンターで8万円で売られていたり、ペットショップで40万円で売られていたりします。

賢さ、健康、容姿。値段が違うと何が違うのでしょうか。

あまり詳しくない人から見ると生後数ヶ月の仔犬はみんな同じで、小さくてとても可愛らしく見えます。成長してからどのような犬になるかは想像するのが難しいかもしれません。

単純に健康で長生きするのが良いのであれば、純血種よりも雑種の方がずっと体が強く、長生きする事が多いです。

純血種はその犬種がかかりやすい特有の疾患というものがあります。きちんとその事を理解しているブリーダーは同じ犬種同士でも出来るだけ遠い血を混ぜるために色んな国籍の犬を連れてきて交配させたりしています。

遺伝子の特徴が似ているほど、犬に欠陥が出る可能性が高くなります。健康的で優秀な美しい容姿の個体を望むブリーダーが交配し育てた犬は手間暇かかっているのでもちろん値段が高くなります。

一方純血種であればなんでもいいと適当に交配させている人たちもいます。何も考えずに交配させていくと当然遺伝子情報が近くなります。ホームセンターで安く売られているような犬は生まれつき頭が悪い可能性が高いです。特に人気に火がついたプードルは日本国内の狭い範囲で繁殖されすぎて、質の悪い犬が増えています。足が長く体が大きすぎる、あまりにも落ち着きがない犬が本当に多いです。

物覚えの悪い犬を育てるのは想像以上に大変です。学習できないので基本的なしつけをするのが難しいです。ホームセンターで犬を買うのは止めてください。というより、小さな仔犬をガラスケースに入れて売っているような所で買うのは止めましょう。

私はこれまでペットシッター、ドッグトレーナー、トリミングサロンでかなりの頭数の犬を見てきましたが、ダルメシアンやジャーマンシェパードなど、そもそも日本国内に頭数が少ない犬はほとんど何かしらの疾患を抱えていました。シェパードは腰から足にかけてが弱く、ダルメシアンは皮膚が弱い。少ない頭数で繁殖を繰り返すと弱い部分がどんどん弱くなり、遺伝子の修正が行われないまま先天的疾患の発症率が高まります。

お金儲けのみを考える繁殖業者にとっては一回の出産で1頭でも多く生まれた方が稼げます。そのため体の大きな犬を繁殖に使います。それを繰り返しているのでどんどんサイズの大きい犬が増えています。

それぞれの犬には体のパーツのバランスというものがあります。見た目のバランスが大きく標準から外れてしまっている犬は、やはり中身もイマイチな事が多いです。

見た目のバランスが良い犬は、落ち着きがあり学習能力も高く、優秀です。

一番良いのはブリーダーさんの元で親犬を見せてもらって、よく話しを聞いて選ぶ事です。ペットショップにもブリーダーから卸されて良い血統の犬もいますが、マージンを取るので値段がずっと割高になります。多少遠方だとしても、交通費を払っても直接ブリーダーの元へ足を運ぶ方が安く済む場合もあります。良い血統だとしても親や兄弟とのコミュニケーションを取る大事な社会化の時期にずっと狭いケースに閉じ込められていては頭がおかしくなるのは至極当然です。

10数年共に生きていく家族ですから、生まれた場所や生後数ヶ月までどのような環境で育つのかも十分に気にかけてあげて慎重に選んであげて欲しいと思います🐕🐩🐕🐩🌻