【性格】というのは一言では言い表せず、状況や相手によって大きく変化するものです。
男性が苦手な犬がいます。
私から見ればとても良い子で人懐っこい大人しい犬に見えても、男性からみればうるさく吠え続ける臆病な犬に思えるかもしれません。
人によってその犬への印象は違います。
この子の本当の性格はコレ!というものは存在しませんが、偏りすぎた反応だけを見ているとより一層その犬の性格が見えずらくなってしまいます。
では、偏った反応とはどのようなものか。
例えば、初対面の犬に高いトーンで声をかけます。
『かわいいね~~おいでーー!!』すると犬はその動作に対しての反応を示します。
興奮したり、驚いたり、お腹を出してひっくり返ったり。
そして犬には『この人はこういう人』なのだという記憶が残ります。
次にその人に会った時、声をかけなくても同じような行動をとるようになるでしょう。
これが偏った反応です。
それぞれの犬の【状況で変化する様々な性格】を見るためには、【自分がいることによって犬が過剰に反応しない】という事が必要となります。
犬が自分がいることで過剰に反応しないようにするためには【相手にしない】というのが良い方法です。
初対面の犬には、声をかけない、近寄らない、触らない。
自分からは動かずに待ち、犬がどのような動きを見せるのかを観察します。
ゆっくり近づくのか、においを嗅いでくれるのか、どこを見ているのか、尻尾はどのようにゆれているのか。
体の各部位を見ることで、どのような性格の犬なのかを知ることができます。
仲良くなり過ぎても、嫌われてしまっても、その対象となる人に対して偏った反応で接するようになってしまいます。
甘えや依存、恐怖などがあるとトレーニングも上手くいかない事があります。
まずは犬と適切な距離を保ちながら、観察をする事。
犬のことが理解できはじめてから少しずつこちらからアクションを起こし、その犬に合った対応をするように心がけましょう。
これは自分が犬のことを深く知るのと同時に、犬に自分の事を知ってもらう時間を持つという意味もあります。そして犬に好かれるコツでもあります。
初対面の犬には過剰にあいさつしたりせず、お互いの事を知る時間をつくりましょう。
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