極小サイズの犬の秘密

犬を連れて歩ける場所が限られ、また住宅も広くはない日本では小さいサイズの犬が人気です。

少し前にはティーカッププードル・豆柴などが流行りました。体の小さな犬を家族に迎える場合、確認しなければいけないことがあります。

小さなサイズの健康な両親から生まれた仔犬なのか。

普通サイズの両親から生まれた未熟児なのか。

体が健康で、骨も太く、遺伝疾患もなく、精神的にも落ち着きがある犬の仔犬であれば体が小さくても心身ともに問題ありません。しかし、兄弟よりもあきらかに小さな体で生まれた犬は精神的に・身体的に問題を抱えている事が多いようです。身体的な問題としては、膝蓋骨脱臼・骨が細い為骨折しやすい・乳歯残留など。精神的な問題は、神経質による吠え・噛みつき・高い興奮度・食欲不振など。

ドッグキャンプに参加してくれた非常に小さなサイズのわんちゃんにこのような症状がみられました。精神的にいつも落ち着かない様子。そしてキャンプに参加してもその性格に変化はみられませんでした。犬の行動には、社会化・経験によって改善するものと、遺伝的な問題で改善できないものがあります。体が小さいという基準だけで犬を選ぶことは大きなリスクをともないます。

確実なのは両親の姿・性格を見てから仔犬を選ぶことです。仔犬でも体のバランスをみれば健全な犬と未熟犬とでは大きな違いがあります。

例えばプードルならば、 良い仔犬は胴が短く・短足・身がしっかり詰っているように丸い体つきで、抱き上げるとずっしりしています。目の輝きも違います。 未熟な犬の場合、足は細長く・骨が触れるほど痩せていたりします。涙やけができていたり、毛量も少なくひょろひょろとした毛質をしています。 2kg未満の犬は通常、1頭、多くても2頭までしかこどもを生みません。出生数が少ない分、仔犬の値段も高額になります。

安く売っている犬は手をかけられていない証拠です。 TV出演などで流行してしまった犬種は近親交配や乱繁殖され、結果体の弱い犬を作り出してしまいます。 流行中の犬を選ぶ時には特に注意が必要ですね🐣🐣🐣