保育園でサバイバル!

2019年8月9日

犬 しつけ トレーニング

ドッグキャンプで行われるトレーニングは大きく分けて2つ。

🦁人が犬に対して何らかの刺激を与え、行動を変化させること。

引っ張りの矯正やコマンドで指示を教える事、吠えたり飛びついてきた時に声や行動で注意することなどです。

🐻もうひとつは環境の変化によって犬が自ら変化するのをただ待つことです。

散歩で歩かない犬や怖がりで固まっている犬にはこちらからは何もアクションをおこさずにただ見守ります。そして彼らが自分の力で行動できるまで待ちます。また、興奮度が高すぎる犬の場合も放っておきます。通常、人の対応の仕方が犬の興奮度をさらにあげている場合がほとんどだからです。

前者は犬の性格自体は変わりません。そのため、キャンプ中に行動が改善したとしても家に帰ってからの対応に気をつけなければすぐに元の状態にもどってしまいます。

後者では、犬の性格や思考の仕方、行動が大きく変化します。 引っ込み思案だった人が毎日人前で話しをしなければいけない仕事について、1年後にはとても社交的になったり。ネガティブ思考だった人が海外を旅して他国の状況を見て、自分の住んでいる国がいかに恵まれているかを知ってポジティブな性格になったりするような感じです。

犬 しつけ トレーニング

これまで、驚くほどに性格や行動に変化が見られた犬を沢山みてきました。キャンプのビギナーさんは基本的に放っておきますが、キャンプ後半で集団生活にすっかり慣れてきた犬や定期的に通ってくれている犬たちにはさらにステップアップしたゲームを実践します。

前置きが長くなりましたが、ここからが今回のメインのテーマです。

【保育園で犬たちの能力を高めるゲーム】

1つめ。『部屋にフードをばらまいて、競争して早い者勝ちで食べるゲーム。』

食器に入れてごはんをあげるとほとんど食べないような犬も、周りに競争相手がいるとまるで犬が変わったように必死にフードを追いかけます。周りの犬を怒らせないように、いかに多くのフードを手に入れるか、頭を使ってあらゆる工夫をし、自分の行動を向上させているのが見ていてとても面白いです。

2つめ。『犬たちの前に黙って立ち、オスワリをしている犬だけに1粒ずつフードをあげるゲーム。 』

始めた時はみんな興奮ぎみでとびついたりウロウロしたりしていますが、そうしていると自分だけ1粒ももらえないということ、オスワリしている犬ばかりどんどんもらっていることに気づき、最終的にはほとんど全員が静かにオスワリするようになります。犬が周りを犬をみて学習することは事実のようです。

犬 しつけ トレーニング

3つめ。これはクリッカーでの呼び戻しのトレーニングがはいっていることが前提です。 『クリッカーをならして1番反応が良く、まっさきにかえってきた犬だけにフードをあげるゲーム。』

そのうち、全員が私の動きに神経をとぎすませて、音を聞き逃さないようにするようになります。これらの事は沢山の犬と一緒にやることが大きな意味を持つのです。競争相手がいることで犬は必死になります。学習能力、周囲を観察する力、問題の解決策を見つけ出す力、危機管理能力など様々なサバイバル能力がつきます。

毎日安全な場所で寝起きをし、ありあまるほどの食べ物を与えられ、自分で何かを判断することもない現代の犬たち。 愛犬が退屈な毎日を送っていると感じたら、頭を使った刺激のある競争・ゲームをぜひ考えて実践してあげてください🎃

愛犬の隠れた才能が花開くかもしれません🏅🏆🎊

犬 しつけ トレーニング