みなさんは長生きしたいと思いますか?
多くの人は単に「長く」生きたいというよりも、「健康で元気であれば」長生きしたいと思っているのではないでしょうか。
自分で自分の面倒を見られなくなって、まして認知症になって家族の事も思い出せなくなってからも『自分はそれでもいいからとにかく長く生きたい!』と思う人は少ないはずです。
という事は、単純に命の長さが重要なのではなくて、多くの人にとってはいかに老化を進行させないかがより重要ということになります。
【なぜ生物には寿命があるのか】
寿命が3年程度のネズミは生後3ヶ月から生殖可能。そしてわずか20日間の妊娠期間を経て出産します。
対して人間の場合は、ご存知の通り。
普通、寿命が長ければ出産のペースや一度に産む子供の数が少なくなり、寿命が短ければ短期間で多くの子供を生みます。
ねずみ算式に増えていくネズミがもし50年も生きてしまったら、世界中はあっという間にネズミだらけになって、食べ物もなくなって、地球上に何もいなくなってしまいます。
世界のバランスを保つ為に、〔種に合った寿命が必要〕という考え方が一般的です。
今まで死ななかった生き物がいない事を考えると、〔 死 〕は避けられないのが今現在では確かな事と言えそうです。
ただ老化に関しては生活習慣によってかなり個体差がある事を鑑みると、必然でないとも見て取れます。
10年近く犬のお店をやっていて、仔犬の頃から通ってくれているわんちゃんも結構な年になってきました。犬は人間よりも寿命が短いので、数年の間で身体や性格がどんどん変化していく様子を見ることができます。
何も嫌がらず大人しく爪切りやブローをされていたわんちゃんが、年をとってから急に暴れたり噛みつくようになる事があります。
家でケアが出来なくなって困っている飼い主さんもいます。なぜ年をとると怒りっぽくなるのでしょうか?
原因は様々ありますが、一つは脳の老化によるものです。
感情や衝動のコントロールが出来ずに、体を抑えられたりすると反射的に咬みつく事があります。
高齢の犬の徘徊や咬みつきに対して私たちができる事は、部屋の環境整理などをしたり、咬まれないように人間側が気をつけるしかありません。
進行が進んでから出来ること考えるよりも、老化によって脳が萎縮してしまう前に、寿命まで犬の脳の老化が進まないように日々の生活に気を配ってあげましょう。何も考えずにただ時に身を任せるのと、老化を意識して進行させないようにするのでは大きな差が生まれます。
健康的な食事、運動、他犬とのコミュニケーション、頭を使う行動、新しい刺激など、犬も年をとってくると毎日がルーティーン化して同じことの繰り返しになってしまいます。適度なストレスは脳にいい刺激を与えてくれます。
たまには少し離れた場所にお出かけして、違う景色、違う匂いを体験させてあげましょう。成犬になってからも新しい言葉を覚えたりできます、ゲーム感覚で遊んであげてください。
私は海外旅行が好きです。
楽しいとかそういう理由だけではなくて、人間は経験が少ない事に関しては緊張やストレスを感じ、物をよく考え、脳を使います。
初めての土地、慣れない言語、海外旅行は脳のトレーニングにもってこいです。
日々同じルーティーンをこなしていると、何も考える事なく、習慣化された手順で勝手に体が動き、頭を使う事はほとんどありません。
そうすると脳はどんどん老化します。動かしていないのだから当然です。
緊張したり、ストレスを感じる事こそ、意識して取り組むべきだと思っています。
他の国の言葉を勉強したり、こうしてブログを書いたり、外国に一人で行って色々歩き回ってみたり、新しい楽器にチャレンジしたり、本を読んだり、出来る事は沢山あります。身体的な老化だけではなく、脳の老化にも目を向けて、意識して刺激を与えてあげたいですね。
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LIFE SPAN –デビッド・A・シンクレア–
老化は病気であり。治療することができる。
タバコと過食は老化へのスピードを加速させる。などなど書いてある本です。
もしかしたら老化は幻想かもしれない!と感じられる本、興味深いです🐧オススメです🐣🐣🐣🍀
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