犬があなたに寄せる感情は 母親?それとも仲間?

犬が主人に対して寄せる信頼は、全く異なる2つの種類に分けられます。

1つは、仔犬の頃から生活を共にした犬が、飼い主に対して母親に寄せるような愛情を示すものです。これは生涯持続する絆で、犬は飼い主に対して変わらない忠誠心を持ち続けます。

彼らは飼い主に対する依存が強く、臆病な性格であることが多い傾向にあります。また、見知らぬ人にはなかなか心を開かず、自分からは近づこうとせずに避けたり咬みつこうとしたりします。しかし厳しい態度の人や引き綱を持つ人に対しては誰にでも腰を低くし、引っくり返ってお腹を見せたりします。

もうひとつは群れのリーダーや群れのメンバーに対する愛情です。

群れの一員である事は自分の身を守る事でもあるので、群れの存在は犬にとって大きな役割を果たします。母親に寄せる不変の愛情と違い、信頼を寄せるリーダーに対する犬への態度は時が経つにつれて変化します。メスよりも特に未去勢のオスの場合、成長するにつれて仔犬の頃のような素直な服従心をみせることはなくなり、いつでも機会があれば上の立場に立とうとする態度を見せるようになります。

とはいえ過度に反抗的な行動を見せる訳ではなく、彼らは飼い主との関係性を尊重し、相手に対する礼儀を持って接します。

飼い主を頼り、甘え、飼い主中心で生きている犬たちは子供っぽく。

飼い主をリーダーとして信頼し、共に生活している犬は独立しています。

このどちらにも長所・短所があります。どちらに偏り過ぎることなく、依存心と独立心のバランスがうまくとれた犬が理想的であるといえます。

今日見られる犬の多くは甘えた、子どもっぽい犬たちです。毎日一緒にいる飼い主には当然のように慣れます。

仔犬の頃は依存度が高まりすぎないように過度なコミュニケーションは避け、刺激的な外の世界を経験さることを意識してあげるといいでしょう🐦🍀🐦🍀