散歩は大切!といいますが、それはなぜでしょうか?散歩に行くと犬にとっていったい何が良いのでしょうか。
まずは【運動】です。
幼い犬にとって散歩は強い体をつくるためにとても重要です。体が成長する時期にしっかり運動をして筋肉をつけ、骨を丈夫にしなければなりません。
特にプードルは生まれつき骨が細くもろいこが多く、仔犬の頃に簡単に骨折する犬がとても多いです。もちろん遺伝的に体が弱いことも大きな原因です。しかし、仔犬の頃に散歩をたっぷりすることによって骨がしっかりして丈夫な体になり、骨折しにくくすることはできます。
成犬にとっても運動は大事です。運動量が少ないのに毎日同じ量のごはんをしっかりもらっていると、肥満になるか食欲不振になります。肥満は病気です。犬の寿命を縮めることになります。
このように【運動】としての散歩は【犬の身体】に大きく影響します。
もう一つは【刺激】です。
運動と同じくらい大切なのが生活の中での刺激です。
運動するだけならある程度のスペースがあればできますが、それだけでは必ずストレスがたまります。代表的なのは動物園の動物たちです。毎日囲われたスペースの中で、同じ景色、同じにおい、同じ音、同じ動物たちと一生過ごします。そのような場所で長い時間を過ごすと彼らは精神的ストレスを感じ、異常な行動をとるようになります。動物園の動物たちはひたすら同じ場所を行ったり来たりする常同行動をするようになります。
犬たちも変化がない毎日では、吠え続けたり、体をなめたり、物をかじったりします。身体にも変化が起こります。毛が抜けたり、毛艶がなくなったりします。あまりにも変化がない閉ざされた空間は多くの動物にとってストレスになります。
だからこそ、散歩が重要です。
犬は嗅覚の動物。においで世界を見ます。外に出れば刺激的なにおいであふれています。様々な情報を嗅覚から得て、脳は活発に働きます。犬にとってにおいをかぐ事は私たち人間には想像できないくらい、とても重要な事です。
ですから、お散歩では犬がにおいをかぐ時間を必ず与えてあげてほしいと思います。
たくさんの新しい情報をインプットして、脳を働かせる事で疲れます。そしてぐっすり眠る事ができるのです。
【刺激】としての散歩は【犬の精神】に大きく影響します。
犬にとっての1日は、私たち人間よりもずっと長いです。
寿命がずっと短いのですから。
私たちが仕事にいっている間のお留守番の時間は、犬たちにとって途方もなく長い時間に感じられるはずです。お留守番の時間が長いのであれば、できるだけいつもと違う場所にお散歩にでかけたり、沢山においをかがせたりしてあげてほしいと思います。毎日同じコースをなんとなく歩くのではなくて、犬の脳が活性化するような工夫をしてあげましょう。
犬になるべく変化がおこらないように同じ時間に同じ食事、同じ時間に同じコースで散歩。その方が犬のためにいいと思っている飼い主さんは多いです。
しかし、私個人的には多少のストレスや緊張はむしろ脳が活性化して犬にも人にもいい影響を与えると思っています。毎日かかさずごはんをあげるよりもたまに断食する方がずっと体にいいと思います。
ペットホテルは普段と違うことだらけ、たまには緊張もいい刺激になると思ってお泊まりさせてあげるのもいいと思いますよ🐅🐆🐂🐃🐄🐖🐏🐑🐐🌳🌲🌳🌲
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