痛みのない成長はない

私たちは周りの人たちに影響されて成長します。

そして私の発する言葉や行動も周囲に影響を与えます。

子どもを大切に大切に育て、どんな困難も不幸も起こらないように過ごさせることは一見良い事のように思えますが、実はそれには大きな問題があります。

なぜならば、誰かに傷つけられた事のない人はその痛みの深さを知る事が出来ないために、人を傷つけることに対して鈍感になってしまうからです。

自分が痛みを受けて初めて、自分の行動が相手に与える影響の大きさを知るのです。

周囲の人を傷つけないような人間に成長するためには、自分自身が痛みを受ける経験が絶対に必要です。

犬 しつけ トレーニング

犬の【咬みつき】は多く相談を受ける問題行動のひとつです。

人に対して重篤な傷を負わせるような咬みつき方をする犬たち。そのほとんどが犬嫌いで、他犬と遊ぶ事が出来ません。

それはつまり、仔犬の頃にじゃれて咬み合う事を経験しなかった犬たちということになります。

他犬に咬まれた経験がない犬たちは、その痛みを知らないために、人に対しても犬に対しても強く咬みつくという事についてなんとも思わないのです。

犬同士で上手に遊ぶ事が出来る犬に攻撃された事は、今のところ一度もありません。(こちらが犬の嫌がる事を強要しようとした場合での攻撃はもちろん別です。)

犬と仲良くできるような犬にすることは、人に慣らすことと同じくらい大切です。

犬が多くの事を学び、吸収し、経験するのにベストなのは生後6カ月までの時期です。

ぜひ仔犬の頃には沢山の犬に囲まれて過ごせるようにしてあげてください。

周囲を傷つけてばかりでは愛してもらえません。

周りの人や犬仲間に好かれる事はその犬にとっても幸福なことです。

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