バランスのとれた関係とは?

2019年10月4日

【他人との距離間】というものは、つねに私たちを悩ませるテーマではないでしょうか。友達・家族・仕事仲間・子ども・恋人。

相手を尊重し、適度な距離を意識し、持ちつ持たれつの関係。されど、私たちと犬との関係というのも実に難しいテーマです。

私たちの関係はいったいどのようなものであるべきなのでしょうか。人によって望まれる関係性は違うと思いますが、私の中で理想的なのは【人が犬を信用し、犬もまた人を信用している】そんな関係です。

犬のしつけについて様々な方法が存在しますが、しつけやトレーニングという視点は一先ず置いておいて、まずは犬との関係性について考えてみたいと思います。

犬は自分にメリットのある事しかしない生き物です。(人もだと思いますが。) それならばギブ&テイク。

犬に何かを求めるならば犬にも与える必要があります。私たちがまず犬に与えるべきは、動物が本来の機能を発揮できる環境。

犬の本来の機能が発揮できる環境とは?

においをかいで、走って、頭をつかって、イキイキした姿を見せてくれるような環境です。

では、犬に信用してもらうためにはどうすればよいのでしょうか。

ちなみに、私の信頼出来る人はこんな人です。

不安を感じた時に毅然とした態度で対応してくれる。行動に一貫性があって、安定している。共に楽しい事が出来る。自分を信頼してくれていると感じる。

犬という生き物はあらゆる面において人間とは違っています。

まずは犬という生き物について勉強し、彼らの本能や行動の意味などを理解しようと努力してみましょう

これは人との関係も同じです。相手の行動に理解を示し、相手を信じる事。自分の意見ばかりで歩み寄ろうとしなければ、自分自身も信頼してもらう事は出来ないでしょう。犬に威圧的な態度はダメだとか、おやつを使ったトレーニングはダメだとか、色々な意見があります。

確かに、犬との良い関係が出来上がっていない状態で犬を抑えつけようとしたり、逆におやつでつろうとしてもきっと良い結果はでないでしょう。どのトレーニングにしてもまずは犬との信頼関係を作る事が必要です。

私はおやつを使ってのトレーニングには賛成です。自分が行った行為に対して、ご褒美があればモチベーションはどんどんあがります。その行動も増えていきます。

そしてもちろん、望まない行動をしたときはきっちり叱ります。強く叱ったからといって、愛犬が私を嫌いになる事はありません。信頼関係というベースができていれば大丈夫です。

本来の機能を発揮できていない犬が沢山います。 これらのうち愛犬にひとつでも当てはまるなら、犬のために出来る事をぜひもう1度考えてみてください。

長時間の留守番を独りでさせられる犬

一日何時間もケージに閉じ込められる犬

毎日散歩に連れて行ってもらえない犬

散歩で周辺の臭いを嗅ぐことを禁じられている犬

他の犬と遊ばせてもらえない犬

自由運動の機会が与えられていない犬

偏った食餌を与えられている犬

適性体重から外れている犬

怪我や病気を充分に治療してもらってない犬

離乳が終わってない7週齢以前に母犬から引き離された仔犬

今日もバランスの取れた一日を😍💗