犬としての振る舞い方を学ばせる事の大切さ

犬は種類によって大きさが様々です。シェパードとチワワでは力の強さの違いは明確です。小さくて弱い犬、力の強さで他犬に劣る犬は精神的な面で特に優れている必要があります。

つまり、弱い犬は『自分は弱いのだ』と他犬にうまく伝えることが出来なければいけないのです。

例えば【すれ違う時はフセて待つ、自分から動かないでまず相手ににおいをかがせる、姿勢を低くしてあいさつする、相手の物には手を出さない】などです。このような上手いコミュニケーションをとる事が出来れば弱い犬でも他犬に必要以上に脅威を感じる必要はありません。

しかし、この能力を得るには人間が関わらない場所で仔犬の頃から様々な犬たちと共に過ごし、正しい行動のとり方を大人の犬たちから教わらなければなりません。

仔犬の振る舞いに対しての大人たちの態度は寛大です。仔犬独特のにおいが出ているからです。叱るときは叱ります。でも軽い警告や注意で済まされるのが普通です。

そのような経験をしなかった小型犬たちはどのような振る舞い方をすればよいのかが分かりません。

大型犬に向かって吠えかかったり、上に乗ろうとしたり、咬みつこうとしたり。このような行動が、恐怖心からにせよ、過剰な警戒からにせよ、どちらにしても相手の犬からしてみれば【許し難い】振る舞いです。

いつも優しく、他犬とも仲良く出来る犬でも、あまりに非常識な行動をとる成犬には厳しい注意を行う事があります。特に未去勢は相手の怒りを買いやすいので要注意です。何もしていなくても存在だけで周囲の空気がピリっとします。

ドッグランで犬たちを観察していると、どんな犬にも好かれる人気者の犬と、どんな犬にも嫌われ、そしてケンカを売られてしまう犬がいます。愛犬が大人になってから他犬に好かれるかどうかは、仔犬の頃にどれだけ犬社会のルールを学ぶ時間を作る事が出来たかどうかに左右されます。

人間の学校と同じように、犬が犬としての振る舞い方を覚えるため【犬の学校】に入学させる事が当然となれば、日本の犬たちの行動の質がおおいに向上することでしょう。

自分の愛犬を守るため、【空気を読む事が出来る犬】に育ててあげましょう🐇🐿🍂🍂