犬はなぜ多種多様な姿形をしているのか

2019年9月2日

【犬】という生き物ほどに、種類によって大きな差がある動物は他にいないのではないでしょうか。一見するとチワワとアイリッシュウルフハウンドは交配可能な同じ種類の動物とは思えません・・・

犬はどのようにして現在の多様多種な姿に変化していったのでしょうか。

まず犬たちは環境や獲物、温度などに適応するように毛質や体の大きさを変えたのでしょう。

そして最も大きな要因は、人間に家畜化された事。交配相手を選ばない犬たちがこれほどまでに多くの種類を確立させたという事は人間が犬の交配を管理し、純血種というものを沢山つくりだしてきたからです。

家畜化されたという点ならば猫も同じ。しかし猫は種類によって大きさや体つきが大きく違うという事はありません。

犬と猫との違い。それは犬が人間の役に立ち、良い仕事をしてくれたからではないでしょうか。

ソリ引き、番犬、猟犬、救助犬、牧羊犬、軍用犬、盲導犬、警察犬。犬たちは実に様々な仕事をこなし、人を助けてくれています。人間は犬の得意分野を伸ばすため、特徴のある犬の交配を繰り返し行ってきました。

そうして犬が人と共に生きるようになってから長い年月がたった今、驚くほどに様々な姿かたちをした犬たちが出来上がったのです。

本来は自然に行われるはずの繁殖が、今や完全に人の支配下に置かれた犬たち。 自然界は繁殖や淘汰、食物連鎖が絶妙なバランスで行われています。 その大きなサイクルを人間がうまくこなすことはとても難しい事だとおもいます。 そのため、生じてくる問題があります。

つづく🌞