超個体生物 蟻と蜂

2019年9月2日

ハチやアリについて調べた事、考えた事はありますか?

私は虫は苦手ですが、生き物の生態や社会構造には非常に興味があります。

今回はアリがどのようにして生きているのかをご紹介します。犬は関係ないけど、面白いですよ~🐜🐝🌿🌻(余談ですがシロアリはアリとは全く異なる昆虫ですよ。)

ご存知のようにアリは集団で生活しています。

仲間に対して超依存型の社会構成になっており、単体での生存は考え難い存在であることから集団で構成されるコロニーこそが一つの生命であるとみなして、これを超個体と呼びます。

私たち1人の人間が持つ各器官それぞれを、大量の小さな個体が集まって機能させ、一つの生命として存在させているイメージです。

そこで疑問が湧いてきませんか?

誰がコロニーの統率を取っているのか。脳となる部分はどこにあるのか。リーダーは存在するのか。

先に答えを言うと、コロニーの統率を図っているリーダーは存在しません。

リーダー不在でどのようにしてコロニーが機能しているのかについて、1つ【働きアリの法則-2:6:2-】を見てみましょう。

理解しやすくするために人間の話で例えてみましょう。

家でも仕事場でも、いつも率先して掃除・整理整頓をする人って決まっていませんか?人にはそれぞれ違ったレベルで、ここまで汚れたら片付けたくなるというボーダーラインがあります。

超綺麗好きさんが一人いれば毎日掃除機をかけて床を拭いてくれるので、普通の人は出る幕はありません。しかしその超綺麗好きさんがいなくなってしまったらどうでしょう。

だんだんと散らかってきて、耐えられなくなったら他の人が掃除し始めますよね。

それと同じようにアリにも仕事に対する積極性に個体差があります。

1つの群れの中の【2割はよく働き、6割は普通に働き、2割は怠ける】と言われています。

出典:http://president.jp/articles/-/7892?page=2

実はコロニーの半数のアリは何もしないでサボっています。この何もしないアリの存在が実は重要なのです。

全てのアリが同じようにやる気を出して懸命に働くと急に仕事が増えた時、個体が減った時、全てのアリが一斉に疲れて休んだ時にコロニーは成り立ちません。巣の中で何もせずぼーっとしているアリが常にいるからこそ、いつも働いているアリがいなくなった時に、サボっていた腰の重いアリが働きはじめコロニーの長期的な存続に大きな役割を果たします。

他にも色々なシステムが存在します。調べてみると私たちとはまるで違う世界を見ることができるので面白いですよ🤗💛

参考:働かないアリに意義がある