愛護センターとはどのような場所かご存知でしょうか。
犬を飼っていらっしゃる方、どんなイメージか想像してみてください。
名前が【愛護センター】のため、犬を保護し新しい飼い主を探してくれる場所だと思っている方も沢山いるようです。
一般の方が実際に行くことはなかなかないと思いますので、実態はほとんど知られていないと思います。
※写真は2013年のものなので2019年現在とは変わっているかもしれません。
今回は、愛護センターのお話しをさせていただきたいと思います。
まずセンターに入ってくる犬は
○野良犬 負傷した犬や逃げ出した犬も
○飼えなくなった飼い主が連れてきた犬 のどちらかがほとんどです。
センターが引き取った犬たちは大部屋にいれられます。
どれだけ数が多くとも、犬が嫌いでも、元気がなくても関係なく1つの部屋にいれられます。
餌は1つのケースに山盛りにはいっていて、排泄物はそのままです。
かなりの悪環境ですので、病気で死亡・犬との喧嘩で負傷・ノミダニが大量についていることはあたりまえの世界です。
仮にこの中から犬を引き取りたいと言う現れたとしても一度この部屋に入ってしまうとフィラリア、虫、感染症、怪我、汚れなどで一般の人が連れて帰るのはかなり厳しく、あまり現実的ではありません。
不注意で逃げ出してしまった愛犬がこの中に収容されてたとしたら、その姿を想像するだけでもう、、、
この大部屋は5つあります。
1日目の部屋から5日目の部屋までがあり、1日ごとに右へ右へと移動されます。
そして引き取り先や飼い主が見つからなければ一週間以内に殺処分されます。
殺処分の方法はガス室に送られ、二酸化炭素を充満させる窒息死です。
死亡した犬は焼却され、骨になります。
これは毎日行われていることです。
動物の殺処分の数は年々減少しており、29年度は、犬【8362頭】、猫【3万4865頭】、犬猫合計【4万3227頭】です。
平成16年度は犬猫合計【39万4799頭】でした。
愛護センターにいる犬達はほとんど首輪がついています。最近まで飼われていた様子の子ばかりです。
例えば田舎の地域では犬が逃げ出して1日帰ってこなかった時、よくあることだからもう少し帰ってくるのを待とう、とのんびりしているとします。もしいなくなったその日に捕獲されて愛護センターに連れてこられたとしたらはやければ5日で殺されてしまいます。
愛犬がいなくなったらすぐに愛護センターに連絡をとる必要があります。
日本の愛護センターの現状を簡単にいうとこんな感じです。
日本でペットが殺されている1番の理由は、数が多すぎるからです。
みんなを救いたくても全頭が生きていくだけのお金もスペースもありません。
しかし、毎日たくさんのペットが殺されている反面、ペットショップではどんどん新しい仔犬が生まれています。無法地帯です。
全く管理システムが整っていない動物愛護後進国の日本。
殺処分がほとんどない国と一体何が違うのでしょうか。
次回のブログでご紹介します。
かなり精神にショックを受けますが自分の目で見るのが一番現実がわかると思うので行ける方はぜひ足を運んで見てください。
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