『若い時の苦労は買ってでもしろ。』この言葉は犬にもあてはまります。
若いうちに、ある程度辛い経験をさせることはとてもいい事です。
例えば、【空腹】
極限の空腹状態でやっとごはんにありつけた時、犬は何を感じるでしょうか。
つねに満腹の状態では決して味わえない、幸福感と満足感を得る事が出来るはずです。
現代の犬たちは食べ物が周りにあふれています。それゆえ、食欲がない犬が多すぎます。
肥満の犬とハングリー状態の犬では全てにおいてやる気が違います。
毎日当然のようにごはんを与える必要は全くありません。
時には断食にチャレンジしてみましょう。
【うるさい音】
ご存知のように、犬は耳がとても良い動物です。遠くの音、小さな音でも聞き取ることが出来ます。
ずっと静かな環境で育った犬は、雷、物音など聞きなれない音には過剰に反応したり怖がるようになってしまいます。
幼い頃には様々な音の中で生活させるようにしましょう。
そうすれば、大抵の音は気にしない落ち着いた犬になります。
【暑さ、寒さ】
最近の日本の夏の暑さは異常なほど暑いので、もちろん冷房は必要です。
だからといって、いつも一定の温度の室内にいては体内の温度を調整する機能が衰えてしまいます。
犬たちは季節の温度を感じ取ることによって毛質を変えたり、脂肪をつけたりして調整しています。
身体の機能を正常に保てるよう、意識的に外気温も感じられるようにしてあげましょう。
理想的な苦労、ストレスとは、辛さを乗り越えた時に幸福感が得られる事、また良い緊張感を作り出す事、身体にほどよい刺激を与える事です。
身体的苦痛や長時間の留守番などは不幸なだけであって、苦労ではありません。
○デコボコで歩きにくい道を歩く
○人が沢山・犬が沢山いる場所に行く
○身体をおさえられる
○雨にぬれる
辛い事があることを知ってこそ、今いる場所がいかに安心出来る心地よい場所であることか痛感できるはずです。
箱入り娘や過保護な王子様はぜひドッグキャンプなどに参加して苦労がある世界を知っていただきたいと思います。
苦労した犬は、頭がいいです。
苦労した犬は、他者に優しくする事を覚えます。
苦労した犬は、生きるために一生懸命です。