“If A Tree Falls In A Forest And No One Is Around To Hear It, Does It Make A Sound?” By John Warren
“誰もいない森で木が倒れたら音はするのか”
この問いは様々ある思考実験、哲学的な問いの中で私の一番お気に入りのものです。
はじめてこの問いを見た人はどのような回答をするでしょうか。
多くの人はシンプルに、『誰もいなくても当然音を立てて倒れる』と答えるでしょうか。
哲学的な答えを言うと『音はしない』です。
日々私たちが見ているこの世界は人間という生物の感覚器官が捉えられるもののみ、その器官が認識する形にそって存在しています。
私たちが ”木が倒れたら普通音がするよね”、という共通の認識を持つのは人間はみんな同じような器官を有しているからです。だからかなり似通った、共通した見方でこの世界を見ることが出来ているのです。
音というのは本当にこの世界に存在しているのでしょうか?
地球上で木が倒れた時には空気の振動が起こります。その空気の振動を人間が受けた場合、音として受け取ります。
音というのは受け取る側がいてはじめて存在すると言えます。
月で暮らしている生物がいたとして、その生物に同じ質問をしたらどう答えるでしょうか。
その生物は空気のない音のない世界で生きています。当然耳もないはずです。
人間は主に視覚で周囲を判断します。犬は嗅覚で、イルカやコウモリは超音波を使うのが得意です。
見えないからといってこの世に存在しないわけではありません。
目に見えていなくても存在しているものは世界にあふれています。
放射線、赤外線、空気。そして私たちが受信・認知する機能・器官がないためにまだ存在に気づいていないものはきっとたくさんあるはずです。
私たちが見ている世界と他の生き物が見ている世界はまるで別物です。
蟻、鳥、深海魚、クジラ、ヘビ。色・音・大きさ・見え方・感じ方。同じ時代、同じ地球にいるのに、全く違う世界が見えているというのは面白いですよね。
犬はどのように色が見えているのか、動いているもの、静止しているものはどちらが見やすいのか。どんな音が聞き取りやすいのか、人の声はどのように聞こえているのか。においから何を知ることができるのか。一番身近な別の動物。犬はどんな風に世界を見ているのか調べてみると、犬たちへの理解がグッと深まります💗🐶💗理解を深めることは愛ですよ😍!!
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