心をつなぐ散歩

2019年7月24日

私は犬を飼っている人たちの中でも沢山散歩している方だと思います。

犬 しつけ トレーニング

犬たちとの散歩は本当に楽しいものです。

夜は散歩と同時に、自分の精神状態を落ち着かせるように意識しています。

ぼんやりと座り込んでいると、犬たちも同じように落ち着いた精神状態になり、一体となる感じがします。

トレーニングにくる興奮度が高い犬たちとも、時間をかければ少しずつそれと近い状態にすることが出来ます。

実は、心から落ち着くこと、リラックスすること、これがなかなか難しいのです。

人や犬、車が通るたびその刺激に反応してしまうし、犬が何かに対して興奮するとやはり自分も緊張してしまう。

興奮する事に慣れきってしまっている犬は散歩に行く前から、そして家の外に出て・周囲を歩き・家に帰るまでずっと息を荒げ、しっぽを振り、興奮しっぱなしという犬も少なくありません。

興奮状態の犬は私が隣にいることなんて気づいていないのではないか・・・と思わせます。

キョロキョロして、しっぽをブンブン振って、隙があれば猛ダッシュしようという考えに囚われています。

これでは私の声も届かないし、何も伝えることが出来ません。

犬 しつけ トレーニング

私が行なっているのは、【人の精神状態で犬を包み込む】ということです。

夜、出来るだけ刺激のない静かな場所へ行き、立ち止まって、月を見ながら風の音や虫の鳴声を聞いて頭の中を空っぽにします。

しばらくすると犬の息遣いは浅くなり、ふと犬をみると私の事を見つめてくれています。

何も言わずに静かに歩き始めると思い切り歩き始めるか、私の歩幅に合わせて歩いてくれるかどちらかです。

もしもまた興奮して勢いが出てしまったら、またいつまでも心が落ち着くまで待ちます。

こんな事を繰り返しているうち、散歩の折り返し地点に着く頃には驚くほど自分と犬が一体化したように、お互いが相手の事を意識しなくても自然と一緒に歩けるという状態になるのです。

犬 しつけ トレーニング

この、私の精神状態に犬を取り込む事。

犬が信頼を寄せ、私の事を【見て】くれる時、これがリーダーシップをとれている状態と言えるのではないかと私は思います。

リーダーシップは必ずしも威圧的な態度や力が必要なのではありません。

犬が信頼をよせ、身を任せてみようと思わせる存在になり得るかどうかです。

このお散歩も初めから昼間の刺激が多い場所では難しいと思います。

しかし、この【心をつなぐ散歩】で犬とのつながりが一度出来上がると、次の日犬が私に見せる態度は様々な面で変化します。

私が側にいることで彼らの心を落ち着かせることができるならば、それはとても嬉しいことです。

まずは自分自身の精神状態をもっとうまくコントロールできるように、特訓が必要ですね🐦🍏