なぜこの世界にはルールが存在するのか

私たち人間の生は、この世界にどのようなルールや規則性があるのか全く知らされないまま始まりました。なぜ太陽が出る明るい時間と月が出る暗い時間があるのか、なぜ物は落下するのか、光とは、時間とは何なのか。

人間は仮説を立てては検証するを繰り返し、少しづつこの世界の仕組みを解明してきました。はじめは言葉、宗教、国という区切り、通貨など何もなく、これらは全て人間が考えて作りだしたものです。

私たちが当然だと思っている世界の仕組みや常識はたまたまこの世界に存在した誰かの発明や発言によって生み出されたものであって、ほんの少しタイミングが違えば全然違う世界の仕組みになっていた可能性は十分にあります。

そう思うと、この世界にある様々な現象や常識と言われているものを少し俯瞰して、違った視点で見る事が出来て面白いかもしれません。

そしてこの世界に人間が現れた時と違って、今この世の中には宗教・法律・伝統・会社・家族内・ゲーム・スポーツ大小様々な規模の全てのグループで決まり事、ルールが存在します。人間の社会が発展していくほどにルールや規制はどんどん増えて行くのでしょうか。とすると、がんじがらめのような、ちょっと辛い気持ちになったりもします😶

さて、ルール作りは基本的には人間が秩序をもってより快適に生きていくためのものです。

まずは仮説を立て、実践して、そして結果をみてみなければそのルールが得策なのか否かわかりません。

大きな実験といえば国の運営の方法です。

北朝鮮の独裁国家、中国の共産主義、我々日本やアメリカなどの資本主義。

・社会主義

みんな平等にするのが1番いいに決まってる!頑張って働こうが、サボろうが待遇は全員同じ。だったら頑張っても損だし、いい商品を作る意味もない。

全く国は発展せず経済はボロボロに。

・資本主義

では経済活動は自由にして、それぞれ競争し利益を追求することにしよう。経済は活発化し、国も発展。しかし貧富の差がどんどん開いていく。

同じような独裁国家でもリーダーが立派で優秀であればうまくいきますし、そうでなければもちろん悲惨なことになります。

国のトップ、気候、国の場所、時代、それぞれの条件によって結果は全然違ってきます。

法律もそれぞれの国によって違います。秩序や安全を保つために試行錯誤して、仮定、実験、改善を繰り返しています。殺人、窃盗、飲酒運転、銃の所持、ドラッグなど人に危害を与える危険性の高いものは法律で規制されます。

ここでちょっと犬の話を挟みます(一応犬についてのブログなので🐶)

昔狩りをしていた頃、彼らの群れにはヒエラルキーが存在しました。

リーダーが群れ全体を統率・管理し、各犬がルールを守り協力し合います。そして彼らの統一感が強いほどに強固な群れとなり全員の生存率が高まります。群れの中で争い、疑い、裏切りなどがあると結局全員が死んでしまいます。ルールを守ることで仲間の生存率を高めます。

戦後の日本の驚くべき復興、復活の速さはまさに戦争が終わったことにより日本人全体の意識が一つになったから成し得た事でしょう。

トップが懸命な判断を下し、国民全体がルールを守り、秩序が保たれているとやはりその国は強くなります。犯罪が多い国はやはりなかなか発展出来ず、国の信用度も低いまま、すると国際的にも影響力を持つことができません。

ルールを守ると言うことは回り回って自分たちの身を守り、秩序を保つ事で最終的には自らの自由度を高めるものであると思います。

しかしながら、同じやり方をしたとしても民度や時代によって良くも悪くもなるとするならば、私たち人間はこの世界をうまく回すための説明書作りの終わりはまだまだ見えてこなさそうです。

もっとずっと未来がどのような形になっているのか気になりますね🌐🐋🐋